「屋根裏から毎晩足音がする」「ハクビシンらしき糞を見つけた」「自分で対策したけれど、また戻ってきた」
こうした状況になると、ハクビシン駆除業者への依頼を検討する方も多いでしょう。
しかし、インターネットで検索すると、
「格安○○円~」
「即日対応」
「完全駆除」
「追加料金なし」
など、さまざまな広告が表示されます。
では、何を基準に選べばよいのでしょうか。
ハクビシン対策で大切なのは、単に目の前の動物を追い出したり捕獲したりすることだけではありません。
侵入口を見つけ、建物内に動物が残っていないことを確認し、必要な封鎖や清掃などを行い、再侵入を防ぐことまで考える必要があります。
また、国民生活センターには害虫・害獣駆除サービスに関する相談が寄せられており、極端に安い広告料金、契約を急かす勧誘、作業内容が明確でない書面などについて注意喚起されています。
この記事では、一般社団法人 害獣駆除士認定協会が、ハクビシン駆除業者を選ぶ際に確認したいポイントをわかりやすく解説します。
1ハクビシン駆除業者は「料金の安さ」だけで選ばない
最初に結論です。
ハクビシン駆除業者は、広告に書かれた最低料金だけで選ばないことが大切です。
住宅のハクビシン被害は、
・建物の大きさや構造
・侵入場所
・侵入口の数
・被害範囲
・糞尿の状態
・必要となる封鎖箇所
・高所作業の有無
などによって、必要な作業が変わります。
そのため、広告に、
「ハクビシン駆除○○円~」
と書かれていても、その金額が自宅の最終的な施工金額とは限りません。
国民生活センターも、害獣駆除について、住宅の大きさや構造、発生状況によって作業内容や料金が異なるとして、極端な格安料金を表示する広告への注意を呼びかけています。
大切なのは、
「一番安い業者はどこ?」
ではなく、
「この金額で、どこまで施工してもらえるのか?」
を確認することです。

2失敗しないために確認したい7つのポイント
ハクビシン駆除業者へ問い合わせる際は、最低でも次の7点を確認しましょう。
① 現地調査を行うか
② 侵入口まで調査するか
③ 具体的な施工内容が見積書に記載されるか
④ 追い出し・捕獲だけでなく侵入口封鎖まで対応するか
⑤ 追加料金が発生する条件が明確か
⑥ 保証がある場合、その対象・期間・条件が明確か
⑦ 契約を急かさず、質問に具体的に答えてくれるか
特に重要なのは、③・④・⑤です。
「駆除一式 ○○万円」
だけでは、
何をするのか、何カ所塞ぐのか、清掃は含まれるのか、追加料金はどんな場合に発生するのか
が分かりません。
国民生活センターも、害虫・害獣駆除トラブルの問題点として、交付された書面に具体的なサービス内容等が明記されていないケースを挙げています。

3現地調査で「侵入口」まで確認する業者を選ぶ
ハクビシン対策で特に重要なのが侵入口の確認です。
屋根裏にいるハクビシンを一時的に追い出しても、住宅に入れる隙間がそのまま残っていれば、再び侵入される可能性があります。
そのため現地調査では、
・軒下
・軒天
・屋根周辺
・換気口・通気口
・戸袋周辺
・外壁との取り合い部分
など、建物全体から侵入口候補を確認しているかがポイントになります。
さらに、
「ここが侵入口だと思います」
だけではなく、
写真などを使って、どこに問題があるのか説明してくれるか
も確認するとよいでしょう。
以前の記事で侵入口について詳しく解説しています。
【ハクビシンはどこから家に入る?侵入口になりやすい場所を解説】
↓↓↓画像をクリック↓↓↓

4見積書は「総額」より施工内容を確認する
例えば2社から、
A社:15万円
B社:25万円
という見積もりが出たとします。
金額だけを見ればA社の方が安く見えます。
しかし、
A社が「追い出しのみ」
B社が「調査+追い出し+侵入口封鎖+清掃+再発確認」
だった場合、単純に15万円と25万円だけを比較することはできません。
※上記金額は説明のための仮例です。
見積書では、例えば、
現地調査
追い出し作業
捕獲が必要な場合の対応
侵入口封鎖
糞尿清掃
必要に応じた消毒・消臭等
高所作業
足場・高所作業車
保証の内容
追加料金の条件
など、何が含まれているかを確認しましょう。
国民生活センターも、できる限り複数社から見積もりを取り、比較・検討することを勧めています。
ハクビシン駆除費用についてはこちらでも解説しています。
【ハクビシン駆除の費用はいくら?料金相場と見積もりのポイント】
↓↓↓画像をクリック↓↓↓

5「追い出して終わり」ではなく再発防止まで確認する
ここはかなり重要です。
ハクビシン対策で確認したいのは、
「ハクビシンを今いなくする方法」
だけではありません。
むしろ業者選びでは、
「いなくなった後、どうやって再侵入を防ぐのか」
まで質問しましょう。
例えば、
①侵入している動物を確認
↓
②侵入口を特定
↓
③必要な追い出し等を実施
↓
④建物内に残っていないことを確認
↓
⑤侵入口を封鎖
↓
⑥糞尿などの被害箇所を処理
↓
⑦再侵入がないか確認
というように、一連の施工について説明できるかが重要です。
「捕まえれば終わり」
「煙を使えば終わり」
「忌避剤を置けば終わり」
ではなく、建物側の侵入原因まで考えているかを確認しましょう。
【内部リンク:ハクビシンが嫌がるものは?忌避剤など自分でできる対策を解説】
↓↓↓画像をクリック↓↓↓
【内部リンク:ハクビシンを放置するとどうなる?住宅で起こり得る被害を解説】
↓↓↓画像をクリック↓↓↓
6「保証あり」は期間だけでなく条件を確認する
業者によっては、
「○年間保証」
「再発保証」
などを掲げている場合があります。
ただし、保証期間が長ければ、それだけで優良業者と判断できるわけではありません。
重要なのは保証の中身です。
例えば、
・何が再発した場合に対象になるのか
・同じ侵入口だけが対象なのか
・別の場所からの侵入も対象なのか
・無償で対応する範囲はどこまでか
・定期点検が条件になっているか
・建物の増改築後も対象になるか
などを確認します。
保証がある場合には、口頭説明だけでなく、契約書や保証書などで条件を確認できることが重要です。
「10年保証だから安心」
ではなく、
「10年間、何をどの条件で保証するのか」
まで確認しましょう。
7こんな業者には注意する
業者選びでは「良い業者の特徴」だけでなく、注意したい対応も知っておきましょう。
特に、
「今日契約しないと危険です」
「今決めれば半額にします」
「他社に見せる必要はありません」
など、不安を強くあおって即決を迫る場合には、一度冷静になることが大切です。
国民生活センターは、害虫・害獣駆除サービスについて、不安をあおって契約を急かす勧誘や、複数見積もりを取って比較する機会を与えない事業者との契約に注意するよう呼びかけています。
また、
・広告価格だけが極端に安い
・現地調査を十分にしない
・見積書の内訳が「一式」ばかり
・追加料金の条件が分からない
・施工場所を説明しない
・質問しても具体的な回答がない
・その場で契約・支払いを強く求める
といった場合も、契約前に内容をよく確認しましょう。
これは「該当すれば必ず悪徳業者」という意味ではありません。
あくまで、契約前に慎重に確認したいサインです。

8資格・認証・実績は「何の資格なのか」まで確認する
ホームページに、
「専門資格保有」
「認定業者」
「プロが対応」
などと書かれている場合があります。
このとき確認したいのは、資格名や認証主体が明記されているかです。
例えば、公益社団法人日本ペストコントロール協会には「ペストコントロール優良事業所認証制度」や技術者認証制度があり、認証事業所・認証者を公式サイト上で確認できます。優良事業所の新規認証では、1級技術者の所属、損害賠償責任保険、機器材・薬剤庫等に関する書類などが申請書類として求められています。
したがって、
「資格があります」
だけで判断するのではなく、
資格・認証の正式名称は何か
誰が認証しているのか
有効期限はあるのか
公式名簿等で確認できるものなのか
まで見ると判断材料になります。
ただし、資格や認証だけで施工品質のすべてが決まるわけではありません。
資格・認証+実際の施工内容+説明+見積書+再発防止策
を総合的に見ることが大切です。
9ハクビシン駆除業者についてよくある質問
Q.ハクビシン駆除業者は何社くらい比較した方がいい?
国民生活センターは、できる限り複数社から見積もりを取って比較・検討することを勧めています。
必ず「○社」と決まっているわけではありませんが、緊急性が低い状況なら、複数の見積もりを比較すると施工内容や料金の違いを判断しやすくなります。
Q.一番安い業者を選んでも大丈夫?
安いこと自体が問題なのではありません。
重要なのは、その料金に何の作業が含まれているかです。
広告の最低価格ではなく、現地調査後の見積総額と施工内容を確認しましょう。
Q.見積もり当日に契約してもいい?
内容を十分理解し、納得しているのであれば当日契約自体が直ちに問題というわけではありません。
ただし、比較する時間を与えず、不安をあおって即決を迫られている場合には注意が必要です。国民生活センターもそのような勧誘について注意喚起しています。
Q.保証期間が長い業者ほど安心?
期間だけでは判断できません。
「何が対象なのか」「どんな場合に無償対応になるのか」など、保証条件を書面で確認しましょう。
Q.高額な請求をされて納得できない場合は?
広告の表示額と請求額が大きく異なるなど、金額に納得できない場合、国民生活センターはその場での支払いを断り、明細を確認したうえで対応するよう案内しています。契約状況によってはクーリング・オフ等が適用される可能性もあります。困った場合は消費者ホットライン188へ相談できます。
10まとめ|ハクビシン駆除業者は「価格」より「何をしてくれるか」で選ぶ
ハクビシン駆除業者を選ぶときに、一番分かりやすいのは料金です。
しかし、
「一番安いから」
だけで決めるのはおすすめできません。
確認したいのは、
現地調査をしているか
侵入口を調査しているか
見積書に施工内容が明記されているか
侵入口封鎖まで行うか
追加料金の条件が明確か
保証内容が明確か
契約を急かさないか
という点です。
特に住宅に侵入したハクビシンでは、
「今いるハクビシンをどうするか」
だけでなく、
「なぜ入られたのか」
「どこから入ったのか」
「どうすれば再び入られないのか」
まで考える必要があります。
だからこそ、
調査 → 動物の確認 → 侵入口特定 → 追い出し等 → 残存確認 → 侵入口封鎖 → 必要な清掃 → 再発確認
まで、施工内容を具体的に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。
国民生活センターも、害虫・害獣駆除サービスでは、極端に安い広告価格に注意し、できる限り複数の見積もりを比較し、不安をあおって契約を急かす業者とは契約しないよう注意喚起しています。
一般社団法人 害獣駆除士認定協会では、単純に「安い業者」を探すのではなく、被害状況や施工内容を確認したうえで、安心して相談できる駆除業者を選ぶことが大切だと考えています。



