ハクビシンは自分で追い出せる?法律上の注意点と対処方法を専門家が解説
夜になると屋根裏から「ドタドタ」と足音が聞こえる、天井から異臭がする、このような症状がある場合はハクビシンが侵入している可能性があります。
「自分で追い出せるなら業者へ依頼しなくてもいいのでは?」と思う方も多いでしょう。
しかし、ハクビシンは法律で保護されている動物であり、誤った方法で捕獲や駆除を行うと法律違反になる可能性があります。
この記事では、一般社団法人害獣駆除士認定協会が、ハクビシンを自分で追い出す際の注意点や法律、放置する危険性、再発防止まで詳しく解説します。
1ハクビシンが屋根裏に入る理由
雨風を防げる安全な場所だから
ハクビシンは雨風をしのげて暖かい場所を好みます。
住宅の屋根裏は外敵も少なく、人目につきにくいため、安心して生活できる場所として選ばれます。
特に春から夏にかけては子育てのために侵入するケースが増加します。
エサが近くにある
住宅街にはハクビシンのエサになるものが多く存在します。
・生ゴミ
・家庭菜園
・果樹
・ペットフード
このような環境では一度侵入すると住み着きやすくなります。
小さな隙間から侵入できる
ハクビシンは見た目以上に体が柔らかく、約8〜10cm程度の隙間があれば侵入できることがあります。
侵入口として多い場所は次のとおりです。
・軒天
・換気口
・屋根瓦の隙間
・壁の破損部分

2放置すると起こる被害
糞尿による悪臭
ハクビシンは決まった場所に排泄する習性があります。
そのため屋根裏には大量の糞尿が溜まり、
・悪臭
・天井のシミ
・害虫発生
などの原因になります。
ダニ・ノミ・雑菌の繁殖
糞尿にはダニやノミ、細菌、カビなどが発生しやすくなります。
小さなお子様や高齢者がいる家庭では健康被害につながる可能性もあります。
建物への被害
長期間放置すると木材が腐食し、天井が抜け落ちるケースもあります。
修繕費用が高額になる前に早めの対応が重要です。
夜間の騒音
ハクビシンは夜行性です。
夜中に屋根裏を走り回る音や鳴き声によって睡眠不足になる方も少なくありません。

3自分で追い出しても大丈夫?
結論から言えば、追い出すことは状況によって可能ですが、捕獲することは原則できません。
忌避剤を使用する
ホームセンターなどで販売されている忌避剤を使用することで、一時的に追い出せる場合があります。
しかし、根本的な解決にはならず、再び戻ってくるケースも少なくありません。
光や超音波機器を使用する
LEDライトや超音波機器を設置する方法もあります。
ただし、ハクビシンは環境に慣れるため、効果が長続きしないことがあります。
侵入口を塞ぐのは危険
最も注意が必要なのが侵入口の封鎖です。
ハクビシンが屋根裏にいる状態で穴を塞ぐと、
・屋根裏で死亡する
・壁を壊して新しい侵入口を作る
・子どもだけが取り残される
など、かえって被害が大きくなる可能性があります。

4法律上の注意点
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象です
ハクビシンは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」によって保護されています。
そのため許可なく、
・捕獲する
・殺傷する
・わなを設置する
ことはできません。
違法になる可能性がある行為
次のような行為は法律違反となる可能性があります。
・箱わなの設置
・毒餌の使用
・捕獲後に山へ放す
正しい方法で対応することが大切です。
専門業者へ依頼するメリット
専門業者であれば、
・法律を遵守した対応
・建物全体の点検
・侵入口の特定
・再発防止工事
まで一括して対応できます。

5駆除から再発防止までの流れ
STEP1 現地調査
屋根裏や外周を調査し、
・足跡
・糞尿
・侵入口
を確認します。
STEP2 生息確認
赤外線カメラなどを使用し、現在も屋根裏にいるかを確認します。
STEP3 追い出し
法律を遵守し、安全な方法で屋外へ誘導します。
STEP4 清掃・消毒
屋根裏に残った糞尿を除去し、
・除菌
・消臭
・ダニ・ノミ対策
を実施します。
STEP5 再発防止工事
侵入口をステンレスメッシュなど耐久性の高い資材で封鎖し、再侵入を防止します。

6施工事例
千葉県船橋市|屋根裏のハクビシン駆除
ご相談内容
「夜になると天井裏から大きな足音が聞こえ、異臭もする」とのお問い合わせをいただきました。
調査結果
屋根裏を調査したところ、
・大量の糞尿
・足跡
・軒天からの侵入口
を確認しました。
さらに子育てをしていた痕跡も見つかりました。
施工内容
・現地調査
・生息確認
・安全な追い出し
・糞尿清掃
・除菌・消臭
・ダニ・ノミ対策
・侵入口封鎖工事
を実施しました。
施工後
施工後は夜間の足音がなくなり、悪臭も改善しました。
お客様からは「安心して眠れるようになった」とのお声をいただきました。