「屋根裏に見たことのない糞が落ちている」「庭に同じような糞が何度も増えている」「天井裏から臭いがするけれど、ハクビシンなの?」
このような場合、ハクビシンなどの野生動物が侵入している可能性があります。
ハクビシンには、同じ場所やその周辺に繰り返し排泄する、いわゆる**「ため糞」**と呼ばれる習性があります。
そのため、住宅の屋根裏などに侵入した状態が続くと、一箇所に多くの糞が蓄積する場合があります。
ただし、住宅周辺にはアライグマ・イタチ・ネズミなども侵入するため、糞だけを見て「絶対にハクビシン」と断定するのは避けるべきです。
この記事では、一般社団法人 害獣駆除士認定協会が、ハクビシンの糞の特徴、ため糞、他の動物との見分け方、発見した場合の注意点と対処方法について解説します。
1ハクビシンの糞にはどんな特徴がある?
ハクビシンの糞を確認するときは、一つの特徴だけでなく、
・形
・大きさ
・色
・内容物
・落ちている場所
・糞の量
などを総合的に確認することが重要です。
特にハクビシンは果実なども食べる雑食性の動物です。
そのため、食べたものによっては糞の中に果実の種などが確認できる場合があります。
また、一つ二つの糞だけではなく、同じ場所に大量の糞が蓄積している場合は「ため糞」の可能性があります。
ただし、食べたものや状態によって糞の見た目は変わります。
「この形なら100%ハクビシン」と写真だけで判断しないことが大切です。

2ハクビシンの「ため糞」とは?
ハクビシンの糞を調べていると、よく出てくる言葉が**「ため糞」**です。
これは、同じ場所やその周辺を排泄場所として繰り返し利用することで、糞がまとまって蓄積していく状態を指します。
住宅へ侵入した場合には、屋根裏の一部分などに糞が集中することがあります。
最初は少量でも、侵入している期間が長くなれば、糞尿が蓄積していく可能性があります。
そのため、
「屋根裏に大量の糞がある」
という場合には、単に糞を掃除するだけでなく、
なぜそこに糞があるのか、どこから動物が侵入しているのか
まで確認することが重要です。

3ハクビシンの糞はどこで見つかる?
住宅では、次のような場所で動物の糞が見つかることがあります。
屋根裏・天井裏
ハクビシンなどの動物が建物内部へ侵入している場合、屋根裏で糞尿の痕跡が確認されることがあります。
特に、
「夜になると屋根裏からドタドタ音がする」
「天井付近から臭いがする」
「屋根裏に糞がある」
という複数のサインが重なっている場合には、動物が侵入していないか確認する必要があります。
屋根裏にハクビシンがいるときのサインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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庭・住宅周辺
庭や住宅の周辺で糞が見つかることもあります。
ただし、屋外の糞については猫、タヌキ、アライグマなど別の動物である可能性もあります。
建物の侵入口付近
侵入に利用している場所の周辺に、糞や足跡、毛など別の痕跡が残っている場合もあります。

4ハクビシン・アライグマ・ネズミなどの糞は見分けられる?
屋根裏に糞があると、
「ハクビシン?」
「ネズミ?」
「アライグマ?」
と迷う方も多いと思います。
糞の大きさ・形・内容物などは、動物を推測するための判断材料にはなります。
しかし、糞だけで動物を確実に特定できるとは限りません。
食べたもの、個体差、糞の新しさなどによって状態が変わるためです。
そのため実際には、
・糞の形や量
・足跡
・体毛
・夜間の足音
・侵入口
・住宅周辺での目撃
・カメラ映像
などを組み合わせて判断することが重要です。
「糞の大きさだけ」で決めつけない
例えば小さな糞があったからネズミ、大きな糞だからハクビシン、と単純に判断するのはおすすめできません。
検索サイトに掲載されている糞の写真と自宅の糞が似ていても、別の動物である可能性があります。
「何の動物なのか分からない」という段階で相談しても問題ありません。
5ハクビシンの糞を放置するとどうなる?
屋根裏などに糞尿が蓄積している状態は、そのまま放置しない方がよいでしょう。
特に確認したいのが、
臭い
です。
糞尿が蓄積すると、室内でも異臭を感じる場合があります。
また、尿などが建材へ染み込むと、天井にシミや変色が現れる可能性があります。
「2階だけ変な臭いがする」
「天井に茶色っぽいシミが出てきた」
という場合には、屋根裏の状態を確認することも選択肢になります。
ただし、天井のシミは雨漏りや配管からの漏水などでも発生します。
天井のシミ=ハクビシンの尿
と断定せず、原因を確認することが重要です。

6ハクビシンの糞を見つけたら素手で触らない
屋根裏などで動物の糞を見つけても、素手で直接触ることは避けましょう。
また、乾燥した糞や周囲のほこりなどを不用意に舞い上げないよう注意が必要です。
自分で清掃を行う場合には、少なくとも手袋などを使用し、糞に直接触れないようにします。
大量の糞が蓄積している場合や、狭い屋根裏、高所などでの作業が必要な場合には、無理に自分で作業しないことも大切です。
特に、
・大量の糞がある
・強い臭いがする
・屋根裏の奥まで汚染されている
・動物がまだいる可能性がある
・安全に屋根裏へ入れない
といった場合には、専門業者などへの相談を検討してください。

7糞を掃除するだけでは解決しない理由
ここは非常に重要です。
屋根裏の糞をきれいに掃除しても、
ハクビシンなどの動物が侵入できる状態が残っていれば、再び糞をされる可能性があります。
つまり、
糞は「原因」ではなく「侵入していることによって発生した結果」
と考える必要があります。
根本的な対策を考える場合には、
①何の動物なのか確認する
↓
②侵入している場所を確認する
↓
③必要に応じて追い出す
↓
④動物が残っていないことを確認する
↓
⑤侵入口を適切に塞ぐ
↓
⑥糞尿などを清掃する
↓
⑦再侵入がないか確認する
という考え方が重要です。
侵入口を先に塞がない
屋根や軒下に穴を見つけても、動物が建物内部に残っている状態で塞ぐと、内部に閉じ込めてしまう可能性があります。
特に繁殖期などには子どもが残っている可能性も考慮する必要があります。
侵入口については、このあと公開する
【ハクビシンはどこから家に入る?侵入口になりやすい場所】
↓↓↓画像をクリック↓↓↓
で詳しく解説します。
8ハクビシンの糞を見つけたときの対処方法
屋根裏や住宅周辺でハクビシンらしき糞を発見したら、次の順番で状況を確認すると分かりやすくなります。
① 糞の場所を記録する
どこに、どの程度の量があるのか確認します。
安全に撮影できる場合には、スマートフォンで写真を残しておくと相談時の参考になります。
② 他の痕跡を確認する
糞だけではなく、
・足跡
・毛
・臭い
・天井のシミ
・夜間の足音
などがないか確認します。
③ 建物の外側を確認する
地上から安全に確認できる範囲で、軒下・屋根周辺・通気口などに目立った隙間や破損がないか確認します。
④ 動物がまだいる可能性を考える
糞があるからといって、すでに動物がいなくなっているとは限りません。
新しい糞が増えている、夜間に物音がするなどの場合には、現在も侵入している可能性があります。
⑤ 必要に応じて専門業者へ相談する
動物の特定、侵入経路の確認、追い出し、侵入口対策、糞尿清掃など、必要な施工を確認します。
ハクビシン駆除の料金についてはこちらで詳しく解説しています。
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9ハクビシンの糞についてよくある質問
Q.ハクビシンの糞には種が入っていますか?
ハクビシンは果実なども食べるため、食べたものによっては糞の中に種などが含まれる場合があります。
ただし、種が入っているという理由だけでハクビシンと断定することはできません。
Q.屋根裏に大量の糞があります。ハクビシンですか?
ハクビシンの「ため糞」の可能性は考えられますが、糞だけでは断定できません。
足跡、毛、足音、侵入口なども合わせて確認します。
Q.糞を全部掃除すれば解決しますか?
清掃だけでは、侵入そのものを解決できない場合があります。
侵入口が残っていれば、再び侵入される可能性があるため、侵入経路の確認も重要です。
Q.ハクビシンを見つけたら捕獲できますか?
ハクビシンは野生鳥獣です。野生鳥獣の捕獲等は鳥獣保護管理法により原則禁止されており、被害防止目的など一定の場合には許可制度があります。自己判断で捕獲せず、自治体等に確認してください。
自分でできる対策や法律上の注意点はこちらの記事で解説しています。
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10まとめ|ハクビシンの糞は「量・場所・他の痕跡」も確認する
ハクビシンの糞を見分ける際には、糞だけを見るのではなく、
・形や状態
・内容物
・糞がある場所
・一箇所に蓄積しているか
・夜間に足音がするか
・臭いや天井のシミがあるか
・侵入口らしき場所があるか
などを総合的に確認することが重要です。
特にハクビシンには、同じ場所やその周辺に排泄する「ため糞」の習性があるため、屋根裏に大量の糞が蓄積している場合があります。
しかし、糞だけでハクビシンと断定することはできません。
アライグマ・イタチ・ネズミなど別の動物である可能性も考えられます。
また、糞を掃除するだけでは、侵入口が残っている場合に再び被害が発生する可能性があります。
大切なのは、
「何の動物なのか」
「どこから侵入しているのか」
「現在も建物内にいるのか」
まで確認したうえで、必要な対策を考えることです。
一般社団法人 害獣駆除士認定協会では、ハクビシンをはじめ、ネズミ・アライグマ・コウモリ・イタチなど、住宅に侵入する害獣についての情報を発信しています。
「屋根裏に大量の糞がある」
「何の動物の糞か分からない」
「掃除だけでいいのか分からない」
という場合も、まずは状況を確認することから始めましょう。



